[スポンサーリンク]

ケムステしごと

【産総研・触媒化学研究部門】新卒・既卒採用情報

[スポンサーリンク]

 

触媒部門では、「個の力」でもある触媒化学を基盤としつつも、異分野に積極的に関わる「挑戦精神」と「他者とのつながり」を、特に高く評価しています。パーマネント型研究員(任期なし定年制)、修士型研究員(任期なし定年制)、第1号契約職員(ポスドク)の3種類の採用枠があり、それぞれで求める人物像が異なります。

パーマネント型研究員には下記の様な研究テーマの立案と遂行を強く奨励しており、先導的な研究人材になり得る若手~中堅世代を強く求めています。①個人で2タイプの研究を行うこと(⾧期-短期、基礎-出口志向など)、②2タイプの研究の1つはこれまでの専門から大きく転回した研究を行うこと、③外部の研究者を巻き込み、連携する研究を行うこと

修士型研究員としては、将来的に博士号取得を業務の一環として目指すことを前提に、新たな分野・課題に取り組むことにも意欲的かつ挑戦的な若手研究者を求めています。

第1号契約職員としては、特定のプロジェクトを通して専門的な技術・知識を向上させ、今後新たな分野・課題に取り組むために成長していくことに意欲的な若手研究者(博士号取得後7年以内・新卒歓迎)を募集しています。

このような研究マインドの結果として、自分・相手・組織の「面白さ」を相乗効果で最大化し、関わる人たちを幸せにしていくことが、私たちの目標です。
職員採用について興味があるものの、産総研の研究環境・システム面、つくば市での生活に馴染みがない方も多くいらっしゃるかと思います。触媒部門における採用・公募に関する質問・疑問点等については、できる限りで回答させて頂きますので、ご興味を持たれた方は下記アドレスまで、お気軽に問い合わせください。見学やカジュアルミーティング、web会議での相談も対応可能です。

触媒化学研究部門 問合せ窓口:M-ccri-contact-ml@aist.go.jp

採用情報

募集職種 ①パーマネント型研究員(任期なし定年制)
②修士型研究員(任期なし定年制)
③第1号契約職員(産総研特別研究員・ポスドク)
仕事内容 詳細は下記公募情報をご覧下さい。
https://www.aist.go.jp/aist_j/humanres/02kenkyu/job_category.html
https://www.aist.go.jp/aist_j/humanres/02kenkyu/master.html
https://irc3.aist.go.jp/recruit/#no1
応募資格 ①博士の学位を有する者又はそれらに相当する研究能力・研究実績を有する者。
②大学院修士課程・理系の6年制カリキュラム(医学部・獣医学部・薬学部)を修了・卒業(または見込み)以上であり、1995年(平成7年)4月2日以降生まれの者。
③採用時において博士号取得後7年以内であること。同区分での雇用が5年未満であること。
勤務地 中央事業所5群
勤務時間 週5日、1日7時間45分(休憩時間1時間)、週38時間45分勤務
※所定労働時間を超える労働有り
給与 ①大学院博士課程修了者 基本給月額303,800円をベースとして研究経験年数等を考慮して加算
②大学院修士課程修了者 基本給月額269,100円をベースとして研究経験年数等を考慮して加算
③時給制2,500円~ ※産総研規定に従い決定
福利厚生 有給休暇有り、社会保険完備
昇給・賞与 ①②昇給有り・賞与有り
諸手当 ①②通勤手当有り、住居手当、扶養手当有り
③通勤手当有り
休日休暇 完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始、特別休暇(夏季・結婚・出産・忌引等)
採用スケジュール ①毎年4月上旬公募開始(現在、募集中)
②年により異なる(2026年4月採用の募集は終了しております)
③随時募集中
※詳細は下記公募情報をご覧下さい。
https://www.aist.go.jp/aist_j/humanres/02kenkyu/job_category.html
https://www.aist.go.jp/aist_j/humanres/02kenkyu/master.html
https://irc3.aist.go.jp/recruit/#no1
応募方法 ①②選考方法:書類選考および面接試験
※提出書類や応募方法などの詳細は下記の産総研公募情報をご覧下さい。
https://www.aist.go.jp/aist_j/humanres/02kenkyu/job_category.html
https://www.aist.go.jp/aist_j/humanres/02kenkyu/master.html
③選考方法:書類選考および面接試験(面接1回)
提出書類:履歴書(写真貼付)、博士号取得を証明できる書類、これまでの研究概要、業績リスト(紙上発表、口頭発表、知的財産権、その他(形式自由))
※詳細は下記の公募情報をご覧下さい。
https://irc3.aist.go.jp/recruit/#no1
連絡先 それぞれの公募毎に連絡先が異なります。詳細は下記公募情報をご覧下さい。
https://www.aist.go.jp/aist_j/humanres/02kenkyu/job_category.html
https://www.aist.go.jp/aist_j/humanres/02kenkyu/master.html
https://irc3.aist.go.jp/recruit/#no1

在籍研究員の情報

竹内勝彦、所属:環境・生体調和化学研究グループ、役職:主任研究員 採用年度:2018年度 出身大学院:筑波大学 大学院数理物質科学研究科

 

トロント大学でポスドクを経験した後、京都大学化学研究所(小澤研究室)で助教を務めていましたが、小澤先生の退職に合わせて次のポジションを探していたところ、「二酸化炭素や二酸化ケイ素等の再生可能資源を化学原料として活用する技術の開発」という触媒化学融合研究センター(触媒化学部門の前身)の公募課題を見つけ、学生時代にケイ素化合物の研究、ポスドク・助教時代に二酸化炭素の活用に関する研究を行っていた自分にピッタリの内容と思い、応募することとしました。

入所後は、二酸化炭素を原料とした有用化学品合成に関しての企業共同研究に主に関わることとなりました。そして、この共同研究をきっかけにNEDOの若手研究者向けの研究開発事業である「未踏チャレンジ2050」に「排気ガス由来低濃度CO2の有用化製品への直接変換」というテーマで採択され、特別研究員(ポスドク相当の産総研職員)や派遣研究員を雇えるだけの研究資金を獲得することができ、本格的に研究に取り組むことが可能になりました。そして、共同研究者の皆さんのお力添えもあり、排気ガス中の二酸化炭素から直接的にポリウレタン原料を製造する技術を開発することができました。さらに現在は、NEDOグリーンイノベーション基金事業の中で、この技術を社会実装するための研究が進められています。

また、触媒化学部門では前身の触媒センター時代から複数の研究テーマに取り組むことが推奨されており、自分も二酸化炭素関係の研究だけにとどまらず、ギ酸の有効利用に関する企業研究への参画や、電解合成を取り入れた新たな研究開発を開始しています。さらに、2024年には産総研を所管している経済産業省に出向し、研究開発専門職として様々な研究開発事業の企画・運営に携わり、事業の実施者としてだけでなく管理者としての経験を積むことができました。

以上のように、基礎研究から社会実装研究までの一貫した研究に取り組みつつ、複数の研究テーマへの挑戦や、経産省への出向を経験するなど、研究者として多様なキャリアを積むことができています。これらのことは到底一人の研究者のみでできるものではなく、所属グループの枠を超えて連携し、研究者同士で協力をしながら研究を進めていくという、産総研・触媒化学部門の文化によって支えられていると感じています。このような文化に興味を持ち、多くの研究者と協調しながら様々な社会課題解決に挑戦したい方々がいましたら、ぜひ、産総研・触媒化学部門の公募にご応募いただければ嬉しいです。

産総研・触媒化学研究部門の基本情報

会社名 産業技術総合研究所・触媒化学研究部門
本社所在地 〒305-8565 茨城県つくば市東1-1-1 中央事業所5群
事業所 <本体>
つくば中央事業所5群
<連携先>
食薬資源工学オープンイノベーションラボラトリ(FoodMedOIL)
日油-産総研 スマート・グリーン・ケミカルズ連携研究ラボ
DIC-産総研 サステナビリティマテリアル連携研究ラボ
つくばデジタルバイオ国際拠点
フロー精密合成コンソーシアム
生物資源と触媒技術に基づく食・薬・材創生コンソーシアム
ネットワーク型共同利用・共同研究拠点「触媒科学計測共同研究拠点」(北海道大学、大阪公立大学)
事業内容 SDGs達成に貢献する革新的触媒の開発、基礎化学品および機能性化学品の新規製造法の提案。社会課題の解決と産業競争力強化に貢献する、触媒およびプロセス技術の開発。
<研究グループ>
【レドックス反応制御研究グループ】
【環境・生体調和化学研究グループ】
【フロー化学研究グループ】
【デジタル駆動化学研究グループ】
設立/創立 2025年4月1日
従業員数 約140名 (うち常勤職員27名)
ホームページ https://irc3.aist.go.jp/

関連リンク

Avatar photo

webmaster

投稿者の記事一覧

Chem-Station代表。早稲田大学理工学術院教授。専門は有機化学。主に有機合成化学。分子レベルでモノを自由自在につくる、最小の構造物設計の匠となるため分子設計化学を確立したいと考えている。趣味は旅行(日本は全県制覇、海外はまだ20カ国ほど)、ドライブ、そしてすべての化学情報をインターネットで発信できるポータルサイトを作ること。

関連記事

  1. 生体医用イメージングを志向した第二近赤外光(NIR-II)色素:…
  2. 有機合成化学協会誌2019年8月号:パラジウム-フェナントロリン…
  3. 環拡大で八員環をバッチリ攻略! pleuromutilinの全合…
  4. 炭素繊維は鉄とアルミに勝るか? 1
  5. 2008年イグノーベル賞決定!
  6. NeoCube 「ネオキューブ」
  7. 効率的に新薬を生み出すLate-Stage誘導体化反応の開発
  8. 誰でも使えるイオンクロマトグラフ 「Eco IC」新発売:メトロ…

注目情報

ピックアップ記事

  1. アメリカで Ph.D. を取る –エッセイを書くの巻– (前編)
  2. 【日産化学 22卒/YouTube配信!】START your chemi-story あなたの化学を探す 研究職限定 キャリアマッチングLIVE
  3. 森田・ベイリス・ヒルマン反応 Morita-Baylis-Hillman Reaction
  4. 有機化学美術館が来てくれました
  5. 水をヒドリド源としたカルボニル還元
  6. 2011年10大化学ニュース【前編】
  7. 第168回―「化学結晶学から化学結合を理解する」Guru Row教授
  8. 化学の歴史
  9. 亜鉛挿入反応へのLi塩の効果
  10. Reaxys Prize 2013ファイナリスト45名発表!

関連商品

ケムステYoutube

ケムステSlack

月別アーカイブ

2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

注目情報

最新記事

7th Compound Challengeが開催されます!【エントリー〆切:2026年03月02日】 集え、”腕に覚えあり”の合成化学者!!

メルク株式会社より全世界の合成化学者と競い合うイベント、7th Compound Challenge…

乙卯研究所【急募】 有機合成化学分野(研究テーマは自由)の研究員募集

乙卯研究所とは乙卯研究所は、1915年の設立以来、広く薬学の研究を行うことを主要事業とし、その研…

大森 建 Ken OHMORI

大森 建(おおもり けん, 1969年 02月 12日–)は、日本の有機合成化学者。東京科学大学(I…

西川俊夫 Toshio NISHIKAWA

西川俊夫(にしかわ としお、1962年6月1日-)は、日本の有機化学者である。名古屋大学大学院生命農…

市川聡 Satoshi ICHIKAWA

市川 聡(Satoshi Ichikawa, 1971年9月28日-)は、日本の有機化学者・創薬化学…

非侵襲で使えるpH計で水溶液中のpHを測ってみた!

今回は、知っているようで知らない、なんとなく分かっているようで実は測定が難しい pH計(pHセンサー…

有馬温泉で鉄イオン水溶液について学んできた【化学者が行く温泉巡りの旅】

有馬温泉の金泉は、塩化物濃度と鉄濃度が日本の温泉の中で最も高い温泉で、黄褐色を呈する温泉です。この記…

HPLCをPATツールに変換!オンラインHPLCシステム:DirectInject-LC

これまでの自動サンプリング技術多くの製薬・化学メーカーはその生産性向上のため、有…

MEDCHEM NEWS 34-4 号「新しいモダリティとして注目を浴びる分解創薬」

日本薬学会 医薬化学部会の部会誌 MEDCHEM NEWS より、新たにオープン…

圧力に依存して還元反応が進行!~シクロファン構造を活用した新機能~

第686回のスポットライトリサーチは、北海道大学大学院理学研究院化学部門 有機化学第一研究室(鈴木孝…

実験器具・用品を試してみたシリーズ

スポットライトリサーチムービー

PAGE TOP